エコカーボ誕生秘話 - 長くお客様にご利用いただけるダンボール製品を -

ダンボール玩具「エコカーボ」はこんなことをきっかけに開発されました。
「製品紹介」
ダンボール製品、ことに梱包するための箱などを製造していますが、製品の性格上、メーカーからお客様のところに届く間だけしか日の目を見ないものです。ものづくりをする人間にとって、理解はしていますが、やはり「すぐに不要になるもの」を作っている、というような感覚があることは事実でした。

ダンボールは、もとを辿れば、紙です。運ぶことを考えれば、その紙を使って壊れない強さにしてあげないといけません。しかし、廃棄したりすることまでを考えるとなると、ばらし易さなども必要です。この一見矛盾しているようなことを実現することで他社とは違った視点でダンボールを見つめなおすことができたように思います。

そのような背景もあり、何かもっと社員も楽しく作れて(言ってみればやりがいがあるもの)、少しでも長くお客様に「利用」していただける製品を世に出してみたいという思いが高まったわけです。

ふとしたことから、そんな話を社員の前でしたところ、「おもしろそうなものをみんなでやりたい」という発言も出てきたので、子供さん向けの遊具を作ったらどうか、と考えました。 ちいさな子供さんが遊ぶためのおもちゃはたくさんあると思います。ただ、最近はどれも塩ビやプラスチックでできているため、大きくなってもう遊ばなくなった時には処分に困る、という親御さんの声もあると聞きます。この点ダンボールであれば、紙ですので処分も簡単ですし、環境的にも大変すぐれています。 また、おもちゃとはいえ、部屋のあちこちに持っていくことも多いでしょう。ダンボールは軽いのが特徴ですので、若いお母さんでもらくに移動できます。
プラスチック、塩ビと違い、「成型」では作れません。逆に言えば、オリジナルなおもちゃがつくれるわけです。また、紙ですので、おもちゃに色を塗ってお子さんの好きなキリンやワニを作ることができるのです。平面に絵を書くよりも立体に描くのは創造力を逞しくするのではないでしょうか。 とはいえ、子供さんが乗ってすぐに壊れるようでは困ります。当社が長年培った技術力で、十分な強度と安全性を実現することができました。
現在、社内の「エコカーボプロジェクトチーム」で様々な開発、デザインを検討中です。全員が若手社員で、普段はそれぞれ担当している部署もありますが、エコカーボについてはああでもない、こうでもない、と真剣な意見をぶつけ合って考えています。今までとは違う社内の熱い雰囲気も生まれており、予想外?の効果かな、と嬉しく感じています。 以上のような経緯で誕生した「エコカーボ」ですが、まずはダンボール(紙)の持つあたたかさ、やさしさを知って戴きたいと思います。ひとりでも多くの方に、当社が作り出したダンボール製品を身近に感じて欲しいと願っております。
「製品紹介」